小学校入学まで と 入学後通常学級では苦しくなってきたから特別支援学級を考え始めた グレーゾーン?知的障害?の息子[祝! 高校卒業!ジロウ エピソード6]

アデノイドの手術後の変化小学校入学前までのジロウの発達について。

そして入学してから、いよいよ、通常学級では苦しくなってきた?特別支援学級に行こうか、をお話します。

アデノイド手術後の変化

ジロウの声が高くなった。喉の奥の出っ張りがなくなって、声も出やすくなったのか。

いつも鼻づまりでいたのに、鼻呼吸をするようになったようで、口を閉じている時間も増えてきた。

寝ているとき、いびきをかかなくなった、もはや、家族で一番寝息が静かになった。

夜ぐっすり寝られているようになったことで、昼間のジロウは手術前と比べてボ~っとしていることが少なくなった

手術をして良かった

病院で一緒に寝泊まりはできなかったけど、同室の子どもたちと一緒に、寂しさを乗り越え、退院できたジロウは少し、たくましくなったようだった。

幼稚園卒園前の面談での先生からのお話

やっぱり成長がゆっくりのジロウ

乳児期、幼少期の発達の遅さが気になっていたが、幼稚園に入ってからも、やはり、周りの子よりも言葉の流暢さが劣ること、お迎えに行ったとき園庭の遊具で遊ぶ様子も危なっかしいなあ、と気づいていた。

年少さんから年長さん、本当に子どもが好きで幼稚園の先生になりました!が伝わってくる、良い先生ばかりで、たくさんの愛情をもらった。

先生はジロウを気にかけてくださって、まわりのお世話好きの女の子たちも巻き込んで、体操着への着替えやお弁当を食べる前の支度など、手伝ってくれた

気付いたら、友達はほぼ、女の子だった。

幼稚園年長さんの面談 先生から

幼稚園卒園前の面談があった。

年長さんは28歳位の先生と助手のベテランの先生だった。

先生からはジロウはゆっくりな子だけれど、やさしいし女の子が喜んで面倒をみてくれるから、小学校へいっても、ジロウのペースで焦らずに見守ってあげてください、とのことだった。

そこには、発達障害やグレーゾーン、というワードは出てこなかったものの、先生はそこに言葉はいらない、といった様子であった。

ゆっくりな子

この表現が、幼稚園で過ごしたジロウの様子の象徴だった。

幼稚園の先生方は、私の心配や要望に親身になって耳を傾け、お迎えのたびにジロウの様子や、できるようになったことを伝えてくれた。

甘えん坊のジロウをいつだって受け止めてくれて、たくさんぎゅ~っと抱きしめてくれた。

親以外にもたくさん抱きしめてもらったジロウは、人懐こい、思いやりのある子に育ってくれた。

いよいよ小学校入学

小学校の見守りボランティア

1年生。幼稚園から近い小学校だったため、ありがたいことに、たくさんの友達や顔見知りの子どもたちと一緒に過ごすことができた。

担任の先生はベテランの女性。子供への愛情があふれているのが伝わってくる。

わたしはその頃、ジロウとイチロウの通う小学校で、見守りボランティアのメンバーとなった。

見守りボランティアの活動は、子どもたちの授業中、保護者が交代で学校に行き、安全のため校内をパトロールする、といったものだ。

イチロウの入学式の日、保護者へ向けた話の中でこのことを聞き「パトロール中に、お子さんの様子も見られますよ」に惹かれ、すぐにメンバー登録をした。

ジロウの小学校での様子

ボランティアは2人の保護者で入る。

一人は用務員室で宅急便を受け取ったり、先生からちょっとした用事を頼まれたりする。

1人は校内パトロールしながら、ついでに我が子の授業の様子を見に行って良い、と言われていた。本当にありがたい。

パトロールしながら、高学年~中学年の様子をチラ見しに行った。イチロウが5年生だったから、照れくさそうに私の様子を確認したり、イチロウの友達にこっそり手を振ったりしながら、まだまだかわいい生徒たちにニンマリした。

さあ、1年生は・・・高学年の生徒を見てからこの子たちを見ると、赤ちゃんのように見えたり、ときどきびっくりするぐらいの貫禄を放つ、大人っぽい子もいて、個性がギラギラしている。

ジロウの体育の授業、ベテラン先生と先生の立ち位置に手をつないで、ニコニコと立っていた

列を作って歩くときも、先生とニコニコしながら前を歩いて誇らしげではないか。

先生はジロウ特に気にかけてくださっている、それは充分すぎるほどわかった。

1年生 2者面談

夏休み前の面談で先生にジロウの様子をうかがった。

「先生、ジロウはやはり、通常学級では難しいですか」ちゃんと聞いた。

先生は「このクラスはたまたま手がかかる子が少ないんです、だから私が好きで、かわいいジロウを連れて歩いてるだけなので、お気になさらず

「お母さんは心配でしょうが1年生の成長の差はとっても大きいのです、だから、まあ、この一年間楽しくやりますんで

先生は本当にドカっと構えていて、そのオーラがすごい、たくさんの生徒たちと触れ合った経験が表情や態度、口ぶりに表れていた。

何より、先生のことが大好きなジロウを、この先生に預けたい、と思った。

良い先生に恵まれたおかげで、一年間、勉強のことは置いておいて、楽しく過ごした。

2年生で、特別支援学級を考えた

特別支援学級に通うひとりの男の子

この学校はジロウが一年生のときに初めて特別支援学級を導入していた。学区外から通う、一年生の自閉症の男の子が一人。ひとりしかいないのに、その分野にたけている先生が二人もついていた。

廊下をすれ違ったときにあいさつをしたその子は、知らないおばさんなんかに挨拶をされたくないのだろう、斜め下を向いた

ところが何度かボランティアに行く度、少しばかりだが接する度に表情は明るくなり、先生の耳元でお話している様子も見るようになった。

あいさつをすると、目をそらさずに少しだけ恥ずかしそうに会釈する

じ~ん(感動)。

この小学校が彼の心地良い居場所になっていく様子を見て、私含め、保護者の方々もうれしく思っていた。

1年生でお世話になった先生 転任

1年生の先生はずっと一緒にいて欲しかったが、在籍年数が長く転任となることを聞いた。

大きな声を張り上げるわけでもなく常に穏かで、面白いことはがははは!って無邪気に笑う。

彼女には生徒の「できる」を信じられる余裕があったのか、私が選んで良いのならば、間違えなく彼女に、国民栄誉賞を与える。

ジロウはやさしい子ですからね」っていつも私ににっこり言ってくださった先生、ずっと忘れません。

2年生 担任の先生から

2年生の担任の先生はまだまだ若い先生で、1年生の先生より、生徒に手をやいていた。

夏休み前の面談で「今、特別支援学級はまだ1人しかいないので、手厚く面倒をみてくれますよ」ってストレートに薦められた。

私自身も、特別支援学級のことを気になりだしていた。

なぜなら、1年生の時と比べ、勉強が難しくなり、学力はすごく、遅れをとっており、宿題は普通に皆と同じものが出るので、とても大変だった。宿題にかかる時間も長くなり、私がイライラしてしまうことも増え、ジロウへ「どうしてわからないかな!」とか、言ってもしょうがないことを口にしたりしだした。

ひどい母だ。

だから、ジロウのペースで、出来ないことを気にするより、出来ることを褒められたり、自信をもたせてもらうほうが、すくすく成長するのではないか、と思った。

通常学級の友達とのふれあいもできるように、授業によっては行き来できますか」と質問をしたら、先生は「特別支援学級の先生と話し合ってみます」とのことだった。

「夏休み中にしっかりと考えておきます」と伝えた。

お伝えしたいこと と 次回の予告

あのころは、ゆっくりな子、とわかっていてもやっぱり周りの子と比べて、どうしてこんなに出来ないのか、どうしてどうしてとばかりに目が行ってしまってました。

中学年で特別支援学級があって良かった、と思うことになりました。

次回は特別支援学級に入ったジロウの様子

その道のプロフェッショナル先生からのたくさんの教え、お話します。

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